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こ いわ い きよし | |
小岩井 清 |
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海外社会福祉調査報告 | ||
フォーラム市川 小岩井 清 | ||
デンマーク、スウェーデンの社会福祉施策は世界で最も進んでいます。市川市においても急速に少子高齢化が進んできています。12月市議会の福祉行政少子高齢化対策の質問に先立って海外福祉調査に行ってきました。 以下はその報告です。 |
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調査の日程 | 2004年10月25日(月)~11月2日(火) 9日間 |
調査の目的 | デンマーク・スウェーデン |
①福祉政策及び高齢者福祉の現状についてレクチュア受講 ②高齢者福祉施設の訪問調査と入所者との交流について なお、イギリスの福祉政策と高齢者福祉の現状レクチュア受講と施設調査が11月2日~3日予定されていたが市制70周年記念式典出席(実行委員のため)イギリスの日程を短縮して帰国したため調査に参加出来なかった。 |
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調査1 | デンマーク コペンハーゲン市福祉局セミナー (10月26日午前10時) テクニカル・ビジット・マネージャー アン・ヴィヴィ・ヴィッセルさん 通訳 宮下さん ◎デンマークの福祉政策と高齢者福祉の現状 説明者アン・ヴィヴィ・ヴェッセルさんは、コペンハーゲン市の技術的専門担当職(外国視察担当)をしている。 1.デンマークの行政機構 国・県(14県)・市(275市)行政改革に より、2006年から県は5、市は、合併促進で少数の市にする。 国・県・市とも4年に1度の選挙が行われる。 政治に関心が高い議員に対する信頼感も強い投票率は常に80から90%である。 ◎国の役割 情報公開、法律制定法律のワクを守るシステムをつくる ◎県の役割 医療・高校・専門学校・障害者政策 ◎市の役割 国、県以外の役割はすべて市が担当する 市の行政範囲は広く重いコペンハーゲン市人口503千人(デンマ ークの人口は530万人)市議会議員定数55名(男・女)比率は50:50%選挙の結果である。議長が市長を兼ね同一人が市政運営を行っている。 2.デンマークの社会福祉政策 ①国民すべてが適度な生活レベルを保ち、失業、疾病、などに見舞われた際にも基本的権利が保持できるという原則が打ち立てられている。 ②労働市場との関係の有無にかかわらず国民はすべての各種サービス、社会保障の恩恵を受けることができる。 ◎社会福祉の現状 ① 保育・教育・障害者・医療・年金・高齢者福祉などすべてのサービスは税によって賄われている。 ② すべてのサービスは、国民は平等に受けることが出来る。 ③ 出生から高齢者までシステム対応されており100年の歴史を持つ社会福祉システムである。 ④ 核家族化が進んでいる。子供は18歳になったら親は扶養の義務がない。親に対しても扶養の義務を持たないと法律で制定されている。 ⑤ 出生率1.8人~2.0人女性の就労率75%で子供は保育園か自宅に市の専門の保育士で保育を担当してもらうか選択の幅が最近広がった。 ⑥ 3歳~6歳 幼稚園に通園する。7歳~9年間義務教育、高校、大学まで教材を含めて公費で賄われる。自立心を持った人間に育てられる教育を行っている。 ⑦ 税は、国民1人平均年収の50%で税負担が高いがすべての社会のサービス、出生から高齢までの生活のために税金として預けているという意識でごまかしのないシステムに信頼感は厚いとのことです。 ⑧ コペンハーゲン市の職員は約5万人でそのうち1万5千人が福祉関係職員で3分の2が女性である。 以上がテクニカル・ビジット・マネージャー アン・ヴィヴィ・ヴェッセルさんの講義の要約であるが、日本語版の説明資料も受講後受領した。 特にデンマーク語のくわしい内容の社会福祉の資料も求めましたが参加者中私(小岩井清)と小泉昇議員にと特に配慮をいただきホテル迄届けていただきました。日本語に訳せればと方法を考えています。日本語版とともに資料として添付いたしますが翻訳できれば貴重な資料となると思いますので議会事務局で検討して下さい。 |
調査2 | 高齢者住宅ローゼンポールセントレット10月27日(午後2時) 説明案内者 リゼロッテコルンモッドさん 通訳 宮下さん デンマーク・コペンハーゲンの名所人魚姫の像の海岸に近いところに施設ローゼンポールセントレットがあります。内容と入居者についての説明を受けた後、内部を詳細に見学し、入所の高齢者とも話を聞くことができた。 調査の評価;世界で最も進んだ福祉国家の実情を肌で感じた日々の連続で充実した視察であった。 |
調査3 | スウェーデン ストックホルム市福祉課セミナー 10月29日午前10時 ストックホルム市庁舎 ルイーズ ドゥ リエッツ スウェンソンさん 通訳 三浦氏 ◎スウェーデンの福祉政策と高齢者福祉についてのレクチャア受講 ◎高齢者福祉の現状のレクチャア受講 ◎ストックホルム市 人口76万1千人 スウェーデンの首都 14の県から成り旧市街、新市街、郊外に分れ中世の建築、近代建築、水と緑の環境と感動に満ちたコントラストの街です。(日本語版パンフレット添付資料) ◎エーデル改革 1992年新しい高齢者・障害者・福祉・医療制度が発生した。この改革は県から市に施策の責任を移管したものである。 重点の1つ市は、高齢者、障害者にそれを必要としている人には「適切で良好な住居を提供する義務を負う」とされています。 これが高齢者・障害者福祉の一番の基礎となっている。 これは高齢障害によって在宅が無理になってきた人に「特別な住居」を提供することです。 特別な住居 ナーシングホーム・老人ホーム・サービスハウス・グループホーム・医療ホーム・シニア住宅などの施設で施設内は個室が基本です。施設内の住居に勤める時は個人の希望を尊重すること、人間としての尊厳を大切にする環境づくりが義務付けられている。 ○一般住宅 福祉の基本はあくまでも在宅介護においています。 ライフクリオリティ(人生の質)を考えたとき自宅での生活が施設の生活に比べてはるかに優っているからです。介護が必要になっても出来るだけ長く自宅で生活が続けられるよう市は在宅支援センターを通じて多くの援助を行います。限界がきて特別な住居に移るときにも本人の介護の質や量をよく検討し住居選びが行われます。なお、各住居の内容は日本語版パンフレットに詳細が説明されています。 ◎支援サービス法(LSS)新しい権利法 ○法律の意図 重度の障害を持つ人たちがその障害にかかわらずできる限り普通の生活が送れるようにすること。 ○この法律の対象者 1知能障害・自閉症とそれに近い症状を持つ人 2成人になってからの外傷や病気による脳損傷のため重度で 恒常的な知能機能障害をもつ人たち 3明らかに老人が原因でない身体的精神的な機能障害を恒常 的に持つ人たち ○対象者は10の権利を持つ添付資料(日本語版説明書参照) ○対象者は38種の援助が受けられる添付資料(日本語版説明書参照) 支援サービス法の適用で重度の機能障害者に万全の対応が出 来るシステムが確立されている。 |
調査4 | スウェーデン ストックホルム市ビルトレーデットサービスハウスの食堂で昼食をとり内部を参観した。 当日は入居している高齢者のファッションショーが行われほほえましい光景で生活の一端を見ること出来た。その後入居者の個室に案内され高齢者と会話することも出来た。 |
調査5 | ストックホルムの街づくりと景観調査(10月30日午前10時) ○王宮、国会議事堂を中心とした中世建築を中心とした街旧市街近代建築とノーベル賞受賞者の晩餐会やダンスパーティが行われる市庁舎などの新市街、自然と緑と水の近郊市街自然保護地区を午前中はバス午後は船で旧市街をはじめ14の島を巡り都市計画のあり方を調査視察した。 調査の評価 高齢者福祉では世界で最も進んだ国と評価されます。 なお、デンマークでは社会福祉全般を調査できたがスウェーデンでは、高齢者福祉を集中的に調査したため社会福祉全般については、機会を改めることとする。街づくりについては歴史的建築・中世風の街並、近代建築がそれぞれ景観を視点として見事なバランスがとれていること、水と緑、環境についても環境重視を国是としているスウェーデンに学ぶことが多い。 |
調査6 | ロンドン市内公共施設視察10月31日(午後2時) 翌日(11月1日)午前の便で調査視察団より2日短縮して帰国するためロンドン到着以降午後3時間の短い時間市内視察を行った。 |
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◆デンマーク コペンハーゲン市福祉局 セミナー講師アン・ウィウィ・ヴェッセルさん |
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◆コペンハーゲン高齢者住宅ローゼンポールセントレット建物と談話室 | |
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◆ローゼンポール セントレット高齢者住宅の内部と居住者 | |
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◆環境立国デンマークの風力発電 | ◆有名な人魚姫(対岸が風力発電) |
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◆スウェーデン ストックホルム市福祉課セミナー講師 ルイーズドウ リェッツ スウェンソンさん |
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◆ストックホルム市庁舎 | ◆ストックホルム市庁舎内 |
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◆ストックホルム市庁舎 | ◆ストックホルム市庁舎内 ノーベル賞晩餐会場 |
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◆スウェーデン ストックホルム市ビルトレーゼットサービスハウス建物 |
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◆ストックホルム市ビルトレーゼットサービスハウス 入居者ファッションショー風景 |
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◆ストックホルム市の都市景観 |
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◆ストックホルム市の都市景観 |
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◆ストックホルム市の都市景観 |