質疑応答 2008年2月定例市議会


 議案第78号   土地の取得について
  (1)買収価格の妥当性について
  (2)周辺土地価格との比較について

【質疑要旨】  議案第78号、土地の取得について質疑をさせていただきます。

これは、霊園用地8,286.19平方メートルを1億8千2百29万6千180円で、仮契約を締結したものの、 市議会の議決を求めるものでございますが、この買収価格の妥当性について、1平方メートルあたりの単価、ここの土地の現在の状態、等を含め、具体的にお答えください。
また、取得用地8,286.19平方メートルのうち、墓地になるのはどのくらいですか?

二つ目として、今回取得する土地の価格を周辺と比較した場合、どのような結果になるのか、具体的な金額を上げてお答えください。

また、今後もう少し買いすすめていくご予定がございますか?さらに、今回この土地以外にも候補地があったのかについてお答えください。

【答弁要旨】  1点目の「買収価格の妥当性について」買収価格が1平方メートル当たり2万2,000円となった根拠については、2社に不動産鑑定評価を依頼し、決定したものである。
当該地の現況は土地が持つ固有の条件として、北総開発鉄道大野駅から1.3kmの市街化調整区域、高低差約12メートルの斜面地で、幅員8メートルの市道に隣する8216.19平方メートルの土地である。

不動産鑑定評価の時期については、平成19年10月1日を基準日として評価している。尚、買収価格は諸条件を勘案して算出された、2社の不動産鑑定評価格の低い価格を採用している。

「買収地の今後の墓地の造成予定」については買収地の現況が斜面地となっていることや、大半に貴重な緑が残されている事などから、当面、造成は行わず、緑地保全をしていく予定だが、今回の買収により、霊園全体の面積に対する墓地区画の合計面積の割合が、3分の1という基準を下回り、新たに造成を行うことも可能となった。
 
そこで新たな墓地造成を考えた場合、時代の変化と共に墓地に対する需要の変化も考え、社会状況を考慮して、慎重に対応していきたい。

次に周辺土地価格との比較については、付近の同様の土地の比較は困難なため、調整区域における事例を参考にいたしますと、 1 件目の事例、武蔵野線市川大野駅から700m距離にある大野町2丁目付近の更地1平方メートル当たりの単価3万5971円。

2件目の事例、北総開発鉄道大町駅から200mの距離にある大町付近の更地1平方メートル当たりの単価3万257円。
尚こちらも参考として、国土交通省が公表の「平成19年市川市内の地下公示価格」の中の柏井町2丁目781番地(住宅地)の地価は1平方メートル当たり5万7000円となっている。また千葉県の「平成19年千葉県基準地地価調査」によると、類似土地がないが、大町102番地付近で1平方メートル当たりの単価6万7000円。いずれも調整区域内という条件は同じだが、土地形態、区画、地目の違いがあるので、比較ではなく参考としてあげた。

次に、都市計画決定区域内の未買収予定地の購入予定については、現在も活用されている土地であり、今回の状況とは異なる。今後の墓地需要の変化を考慮し、計画を立てていきたい。



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