2012年9月定例市議会
   
 一般質問   
 平成24年9月28日(金)  14:00から
 ◯子ども・子育て関連3法による本市の影響と対応について(市長)
 ◯花と緑の街づくり(市長)

 
 子ども・子育て関連3法による本市の影響と対応について(市長)
 
[質問要旨]
平成24年8月10日に可決・成立をした、子ども・子育て関連3法により今後、地方自治体、基礎自治体の役割は重要となってくることを踏まえ、本市への影響並びにその対応について、今回は特に4点(児童福祉法24条、家庭保育制度、認可外保育園、学童保育)について伺う。

24条については文言が「保育にかける子」から「保育が必要な子」に要件が変更となり、対象が緩和されたと考えるが、本市の待機児童に対する影響、また待機児童の解消につながっていくのかどうか伺う。
家庭保育制度については、市が独自に小規模保育として進めてきた経緯があるが、今後、国の法が市の制度にどのように影響があるのか。また整合性をどのように図っていくのか。
同様に認可外保育園についても市は独自に施設補助制度を行っているが、今回の法整備放課後保育クラブについては対象年齢が「おおよそ10歳未満の小学生」から「小学生」と見直された。人数の拡大が見込まれるが、本市においては影響をどう捉え、対応していくと考えているのか。
 
[答弁要旨]
24条について、「保育にかける」が「保育を必要とする」に改正された。要件については内閣府が今後示すことになっているが、本市の行っている実施基準に比較的近いものになると考えており、本市への影響は少ないと考えている。

待機の解消につながるかについては、新たに創設された地域型保育事業を活用し待機児童解消を図りたいと考えている。

保育ママについては平成24年9月1日付けの利用状況は家庭保育員17人、利用児童数33人である。子ども・子育て関連3法では市町村は都道府県知事に届け出ることにより家庭保育事業が実施できる。現行の本市の保育ママ制度が国のガイドラインに沿っていることから、今後について大きく異なることは無いと考えており、影響は少ないと思っている。今後国の動向を見ながら適切な対応をしていく。

放課後保育クラブについては、今後の対応として設備、運営についての基準等を条例に盛り込む準備をしていく。現段階では、具体的な政令、省令が示されておらず、財源等についても不確定要素が多いため、今後国、県の動向に注視していく。
   
[再質問要旨]
  今回の法改正では国は保育ママ等小規模保育を重点と考えており、保育ママ制度のグループ化も挙げられているが、本市ではまだ未実施の分野である。方向性についてどう考えるか。
子ども・子育て新システムは本格実施が27年度とあったが、法が通り次第、2年程度で素案を作り市町村提示と聞いている。あまり余裕はないと考えるがタイムスケジュールはどうなるか。
今回の子ども・子育て支援法の中に政策プロセス等に参画、関与できる仕組みづくりとして自治体に子ども子育て会議を設置することが明記されたが本市の対応と予定について伺う。
   
 [再質問答弁]
  保育ママのグループ化については本市はまだ実施していないのが現状だが、今後国が示す、省令や他市の事例などを参考に対応していきたい。
今後のスケジュールは、平成27年度の本格実施までに市町村は子ども子育て会議の設置、保育の必要性の認定、給付の対象となる施設の確認、施設の認可、運営基準など必要な条例の制定など行っていくことになる。あまり時間的に余裕があるものではないが順次進めていく。
子ども子育て会議の設置については市町村は意見を聞くための審議会、その他の合議機関を置くように努めることになっている。今後は本市の持つ審議会等を踏まえ、検討していく。
   
 ●花と緑の街づくり(市長)
  ・生垣助成制度、ガーデニング・シティいちかわ、市の木クロマツについて
[質問要旨]
  本市では市内に花や緑を増やすことで、街そのものの魅力を高める取り組みを進めている。今回はその中の3つの施策について伺う。

生垣助成制度について。
この制度は防犯、防災、景観等様々な利点から民有地の緑化を図るために創設されているものだが、年々減少傾向にあることを踏まえ、現状と実績、今後の拡充策について伺う。
 市の木クロマツについて。
クロマツは本市の代表的景観をつくりだしているものの一つで、市としても保全、育成する取り組みを行なっているが、減少傾向にある。今後の景観維持の観点からも現状と対策について伺う。
ガーデニング・シティ・いちかわについて。この事業は健康都市いちかわの取り組みとして、行政と市民の方お一人お一人が協働で街に花と緑を広げていくことで、住みやすい街、住んでみたい街、また訪れたい街づくりを進めているが、現状と今後の対策について伺う。
     
[答弁要旨]
  生垣助成制度の実績は平成21年度15件で約192m、額にして235万3千円、22年度14件、約169m、263万4千円、23年度9件,約100m、122万1千円となっており、年々減少している。原因の一つにPR不足、また東日本大震災直後以降、本市が行っている他事業が影響したと考える。3年間の合計は38件、約460m、約620万8千円。今後も継続し、緑豊かな環境づくりと防災の防止に努めていく。

クロマツの保全については平成14に「保存樹林協定制度」を創設し、クロマツや巨木の保全に努めている。実績として23年度末でクロマツ157本、巨木39本、合計196本となっている。過去3年間の協定本数は年々増加傾向となっているが、未協定対象木も約400本あることから、締結に向け努力していくと共に今後の補助申請の増加を見込み、予算確保や補助内容の見直しが課題と捉えている。尚、協定以外の取組みとして幹回り概ね60cm以上の
クロマツに対し、害虫駆除を行っている。

ガーデニング・シティ・いちかわについては街の景観を向上させ地域力を強め、シティーセールスにつなげることが目的。現状としてソフト面は「サポーター制度の運営」「コンテストの実施」「オープンガーデンの開催」「協働花づくり事業の推進」で市民や事業者の意識高揚を図り、ハード面は主要道路、駅周辺の植栽整備をし、景観・環境に配慮し本市の魅力発信に努めている。今年度は企画内に課を置き庁内の総合調整を進めており、それぞれに効果を生んでいると考えている。今後も『健康都市いちかわ』として魅力ある街を目指していく
     
[再質問要旨]
生垣助成について。
制度が長期にわたっている事から、今後市街地に整備された生垣を将来にわたり、保全していくには、現状以外に何らかの支援が必要と考える。剪定作業への支援等、維持管理に対しての支援を行うべきと考えるがどうか。
ガーデニング・シティ・市川に対するイメージに偏りが感じられ、限定的に見えるし、かつ現状の各種の取り組みとの繋がりが見えてこない。本市の今までの景観を取り込んだ幅広い取り組みを進めるべきだがどうか。
 
[再質問答弁]
生垣助成制度について。現状、生垣の制度終了の10年後の維持についてはすべて把握していないが、フェンスに戻す例も出てきている。今後、生垣の剪定費用の一部助成やボランティアの活用など維持管理等についても、支援していけないか検討していく。

ガーデニング・シティ・いちかわは現状、コンテストやガーデンフェスタについて、参加要件は幅広く募集しているが、洋を思わせる作品が多い。整備事業では黒松を活用し実施している箇所もあるが、今後幅広い参加者を獲得するため周知、啓発を行っていく。又、各種制度の繋がりについて本制度の目的を踏まえ、各種制度を有効活用し、各部署の連携を強化し市民協働を築いていく。


詳しくは市川市議会HP

市議会会議録 | 市川市公式Webサイト (ichikawa.lg.jp)





戻る