デンマーク コペンハーゲン市福祉局セミナー(10月26日午前1
0時)テクニカル・ビジット・マネージャーアン・ヴィヴィ・ヴィッセルさ
ん 通訳 宮下さん
◎ デンマークの福祉政策と高齢者福祉の現状
説明者アン・ヴィヴィ・ヴェッセルさんは、コペンハーゲン市の技術
的専門担当職(外国視察担当)をしている。
1.デンマークの行政機構 国・県(14県)市(275市)行政改革に
より、2006年から県は5、市は、合併促進で少数の市にする。
国・県・市とも4年に1度の選挙が行われる。
政治に関心が高い議員に対する信頼感も強い投票率は常に80
から90%である。
◎ 国の役割 情報公開、法律制定法律のワクを守るシステムを
つくる
◎ 県の役割 医療・高校・専門学校・障害者政策
◎ 市の役割 国県以外の役割はすべて市が担当する
市の行政範囲は広く重いコペンハーゲン市人口503千人(デンマ
ークの人口は530万人)市議会議員定数55名(男・女)比率は50
:50%選挙の結果である。議長が市長を兼ね同一人が市政運営
を行っている。
2.デンマークの社会福祉政策
@ 国民すべてが適度な生活レベルを保ち、失業、疾病、などに見
舞われた際にも基本的権利が保持できるという原則が打ち立て
てられている。
A 労働市場との関係の有無にかかわらず国民はすべての各種
サービス、社会保障の恩恵を受けることができる。
◎ 社会福祉の現状
@ 保育・教育・障害者・医療・年金・高齢者福祉などすべてのサー
ビスは税によって賄われている。
A すべてのサービスは、国民は平等に受けることが出来る。
B 出生から高齢者までシステム対応されており100年の歴史を持
つ社会福祉システムである。
C 核家族化が進んでいる。子供は18歳になったら親は扶養の義
務がない。親に対しても扶養の義務を持たないと法律で制定さ
れている。
D 出生率1.8人〜2.0人女性の就労率75%で子供は保育園か自
宅に市の専門の保育士で保育を担当してもらうか選択の幅が
最近広がった。
E 3歳〜6歳 幼稚園に通園する。7歳〜9年間義務教育、高校、
大学まで教材を含めて公費で賄われる。自立心を持った人間
に育てられる教育を行っている。
F 税は、国民1人平均年収の50%で税負担が高いがすべての社
会のサービス、出生から高齢までの生活のために税金として預
けているという意識でごまかしのないシステムに信頼感は厚い
とのことです。
G コペンハーゲン市の職員は約5万人でそのうち1万5千人が福
祉関係職員で3分の2が女性である。
以上がテクニカル・ビジット・マネージャーアン・ヴィヴィ・ヴェッセルさんの講義の要約であるが、日本語版の説明資料も受講後受領した。
特にデンマーク語のくわしい内容の社会福祉の資料も求めましたが参加者中私(小岩井清)と小泉昇議員にと特に配慮をいただきホテル迄届けていただきました。日本語に訳せればと方法を考えています。日本語版とともに資料として添付いたしますが翻訳できれば貴重な資料となると思いますので議会事務局で検討して下さい。
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